くらもちふさこ『いつもポケットにショパン』

いつもポケットにショパン 1 (クイーンズコミックス)
「音楽が聴こえる少女マンガ」といえば、サイキンではもっぱら『のだめカンタービレ』ですが、元祖「音楽が聴こえる少女マンガ」といえば、コレ!『いつもポケットにショパン』!もう、ダイスキ〜。5巻なんて、もう涙なくしては読めません。
ベースは、ロミオとジュリエットばりのヘビィでシリアスなお話なんだけど、主人公・麻子のちょっとマヌケでポジティブな性格と、登場人物たちのコミカルなやりとりで、すごく楽しく読めるマンガ。そして、マンガの端々からキラキラと溢れる音楽。麻子のピアノからは軽やかで明るい音楽が、きしんちゃんのピアノからは力強くて憂いのある音楽が、お母さんのピアノからは美しくて気高いピアノの音が流れ出す。
何度読み返しても、何度もタメ息が出てしまう、愛すべきマンガ。