小畑健・ほったゆみ『ヒカルの碁』全23巻。

ヒカルの碁 22 (ジャンプコミックス)
今、読み返し中なのですが、そろそろマトメ感想書こうカナ。
えと、思う存分ネタバレしますので、たたんでおきます。↓。
このマンガの面白さは、なんといっても、主人公・ヒカルの成長!ホント、サイショはクソナマイキなタダのガキだったヒカルが、佐為との出会い・碁との出会い・塔矢アキラとの出会いで、どんどんオトナになってゆく。特に、プロ試験編、佐為VS.塔矢名人編、佐為消失編、北斗杯編ら辺の成長っぷりにトキメく。
たぶん、RPGゲームとか、エロゲー(?かなぁ???)とかで、キャラを育ててくのと同じ感覚だと思う。そうそう、なんだか、ダンダンと「ワシがヒカルを育ててるのヨ!」って感覚になってゆくのヨネ。
次の面白さは、ヒカルと佐為の関係、ヒカルとアキラの関係。24時間イッショにいるヒカルと佐為は、トモダチのよーな、師弟のよーな、親子のよーな、フシギな関係。
一方、ヒカルとアキラの関係は、友情でもないし、タダのライバルってワケでもないし、やっぱりフシギ。第1部のピリピリした関係も良いですが、第2部からの仲いんだかワルイいんだか、でも、ヤリトリ多くてラヴい〜〜〜、の方がダンゼン良いです。
他のキャラも、もちろん魅力的。コドモキャラたちも良いですが、味があるのが、オトナ・オヤヂキャラたち。緒方さん、塔矢名人、桑原本因坊、森下九段、座間王座ナドナド。森下九段とヒカルの対局が、すごく良かったなぁ〜。
ジャンプの三大原則は、「友情・努力・勝利」と言われますが、ヒカルは、ナカナカ勝たせてもらえない。。。佐為には(たぶん)1回も勝ってないし、第1部ラストの対アキラも負け、第2部ラストの北斗杯も2敗。。。サイゴくらい勝たせてあげてヨ〜〜〜!と、ジダバタするワシ。でも、まぁ、すんなり勝てないから、ヒカルは成長するワケで。。。(でも、サイゴくらい。。。)
小中学生を夢中にさせるジャンプ的要素(前述の「友情・努力・勝利」ネ。)と、オトナを夢中にさせるテーマ設定・キャラ設定・心理描写・ストーリィテーリングのウマさ、あと、マンガにかかせないビジュアルの美しさ、スベテがソロったオモロいマンガだと思います。
大オススメ。