海堂尊『チーム・バチスタの栄光』上下巻。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)
今さらベストセラー・シリーズ。(まぁ、この作品は、「今さら」でもないと思いますが。)
バチスタ手術(拡張型心筋症の治療手術。)を行う大学病院を舞台にした、医療ミステリィ
オモロかったです。
謎解きそのモノは、たいしてオモロくないのですが、キャラ描写が、異様にオモロい。徹底的な観察者・一匹狼な田口と、役人なのに変人・ズケズケガシガシとヒトの中に突っ込んできて、グッチャグチャにカキ回す白鳥のコンビ。そして、その2人によって、本性をサラケ出されるチーム・バチスタの面々。
後半になって登場する白鳥のキャラが、とにかく強烈。こーゆーキモチ悪〜い変人なんだけど、ゼンゼン憎めないキャラって、他にもいたよなぁ。。。と、考えてみた。そだ!奥田英朗の伊良部先生だ!(『イン・ザ・プール』とか、『空中ブランコ』とかのネ。)試しに検索()。ホラね、ミンナ同じコト思ってる。(こーゆー、フと自分が思いついたコトを、他人とドレだけ共有できてるのか、検索せずにはいられないタチのワシ。)
でも、サイショにも書きましたが、謎解きそのモノは、たいしてオモロくないです。イチバン無難で、ビックリしないトコにオチたな、とゆーカンジ。
映画の方も、観てみたいな。
次の「今さらベストセラー・シリーズ」は、高村薫マークスの山』です。10年以上ブリの再読です。『新リア王』読んだら、急に読みたくなったので。前は、ハードカバーで読んだので、今回は文庫で買ってみた。はっきりいって、すっごいタノシミ。コレが読みたくて『バチスタ』を、早く読んだようなモノ。
わくわく。